日本物理学会大阪支部 2019年度 公開シンポジウム
「撮った!とらえた!ブラックホール」
日時:2019年12月21日(土)12:55-16:45(12:00より受付)
会場:大阪市立大学杉本キャンパス学術情報総合センター10階ホール
参加費:無料
対象:主として高校生等や一般の方
定員:250名
主催:日本物理学会大阪支部
共催:大阪市立大学南部陽一郎物理学研究所
後援:日本物理教育学会近畿支部、大阪府教育委員会、兵庫県教育委員会、和歌山県教育委員会、大阪市教育委員会
<シンポジウム企画趣旨>
サイエンスに興味ある高校生や一般の方が参加できる公開シンポジウムを開催します。テーマは「撮った!とらえた!ブラックホール」です。
プログラム
12:00-12:55 受付
12:55-13:00 開会挨拶 藤 秀樹(日本物理学会大阪支部長・神戸大学)
13:00-14:00 「ブラックホールは実在する」
牧島 一夫先生(東京大学・Kavli IPMU)
20 世紀初頭にアインシュタインが提唱した一般相対性理論によれば、物質を、その質量に比例したある半径の中 に押し込むと、内側からは光さえ逃げ出せない「ブラックホール」ができると予言された。当初これは架空の概念と 思われたが、やがて重い星が進化した最期にブラックホールができる可能性が浮上した。1970 年代、「はくちょう 座X-1」と呼ばれるX線星は、ブラックホールがガスを吸い込む現場だという解釈が小田稔らにより提唱され、認め られることとなった。その後のX線観測などにより、宇宙のあちこちでブラックホールが確認されている。
14:00-14:20 休憩
14:20-15:20 「ブラックホールの衝突に耳をすます~重力波による観測~」
和泉 究先生(宇宙航空研究開発機構(JAXA))
ブラックホール同志が衝突すると、その時空のひずみが小さなさざ波のようにして地球に届きます。これは重力波 と呼ばれ、その存在をアインシュタインが予言してから約100 年後の2015 年、人類はようやく初めて重力波を 直接検出することに成功しました。このときから重力波はブラックホールの運動を「聴く」手段として、天文学に なくてはならない存在となりました。本講演では重力波の説明に始まり、観測されたブラックホール同士の衝突は 一体どんなものだったかを紐解きながら、重力波観測の最先端とその初観測時の感動をみなさまにお伝えします。
15:20-15:40 休憩
15:40-16:40 「視力300万で挑んだブラックホール撮影」
永井 洋 先生(国立天文台)
平成の終わりが近づいた2019年4月10日、ブラックホールの撮影に人類史上初めて成功したというニュースが 世間を賑わせました。この観測には、世界中の電波望遠鏡が参加し、視力300万という驚異的な解像度を達成 しました。新聞やテレビを通して、ドーナツのような光のリング形状をした画像を、多くの人が見たことと思います。 視力300万をどうやって実現するのか?、ドーナツのように見えるものはいったい何なのか?という疑問にお答え し、この成果の意義や今後の展望についてお話します。研究チームの一員として臨んだ記者会見の舞台裏もご 紹介します。
16:40-16:45 閉会挨拶
会場へのアクセス
大阪市立大学学術情報総合センターのページをご覧下さい。
(JR「杉本町駅」より東南へ徒歩約5分、地下鉄「あびこ駅」下車4番出口より南西へ徒歩約20分。)
参加申込み 【必須】
参加お申し込みをされた方へ:参加証の送付や確認のご連絡をすることはございません.当日,直接受付にお越しください.
11月11日12時00分現在,まだ十分にお席がございます.
こちらよりお手続きください。参加ご希望の方は必ず事前申し込みを行ってください. 参加費は無料です.
定員に達した場合には,開催日前に申し込みを終了する場合があります.
実行委員会
委員長:藤秀樹(神戸大学)
委員:常定芳基(大阪市立大学)、佐藤和則(大阪大学)、会沢成彦(大阪府立大学)、石橋明浩(近畿大学)
お問い合わせ先(事務局)
〒658-8501 東大阪市小若江3-4-1
近畿大学 理工学部
担当者:石橋明浩
電話:06-4307-3412
FAX:06-6727-4301
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